JEPQ積立バックテスト
毎月10万円ずつ積み立てたら、1億までどれくらいかかる?
JEPQ(JPMorgan Nasdaq Equity Premium Income ETF)は、JEPIと同じ方式のカバードコール戦略をナスダック100指数を基準に適用したアクティブETFです。JPモルガン・アセット・マネジメントが2022年5月に立ち上げ、ボラティリティの低いテック株中心のバスケットとナスダック100関連オプションの売りを組み合わせて毎月分配金を支払います。ナスダック100自体のボラティリティが大きいため、オプションプレミアムもJEPIより高めとされています。
全期間積み立てても、今は約0.08億円 · 元本0.05億円 · 年平均+22%
JEPIのナスダック版
JEPQの基本構造はJEPIと同じです。ボラティリティの低い銘柄をアクティブに選んで組み入れ、これにオプション売りポジションを組み合わせてプレミアム収益を上乗せする方式です。違いは基準となる指数です。JEPIがS&P 500を基準にするのに対し、JEPQはテック株比重の高いナスダック100を基準にします。
ナスダック100は先にQQQで説明したとおり、S&P 500よりボラティリティが大きい指数です。ボラティリティが大きい資産ほどオプションプレミアム(オプションを売って受け取る対価)も大きくなる傾向があり、JEPQの分配利回りがJEPIより高く形成されることが多いです。
高い分配の代償 — より大きな上昇制限
プレミアムが大きいということは、それだけオプションを買う側により有利な条件(より低い権利行使価格など)を提示したという意味でもあります。そのためナスダック100が力強く上昇する局面では、JEPQはQQQよりはるかに多くの上昇分をあきらめることになります。カバードコール戦略の性質上、『高い分配』と『大きな上昇余地』を同時に手にするのは難しいのです。
逆にテック株が横ばいで推移したり調整を受けたりする局面では、毎月積み上がるプレミアムが下落の一部を相殺する役割を果たすこともあります。つまりJEPQはナスダック100の方向性に賭けるというより、そのボラティリティをキャッシュフローに変えようとする戦略に近いです。
短い上場歴 — なぜ合成しなかったのか
JEPQは2022年5月に上場し、このサイトで確認できるデータは3年余りと短いです。JEPIはCBOEのS&P 500バイライト指数(BXM)が1988年から存在するため上場以前の区間を近似値としてつなぎ合わせられましたが、ナスダック100のカバードコール指数は信頼できる長期データを入手しにくく、このサイトではJEPQに限り合成データを作成していません。
その結果JEPQは、このサイトの他の銘柄よりバックテスト期間がはるかに短くなっています。数年に満たない期間の結果だけで『積立で長期間集めた場合』の結論を出すのは早計です。短い期間には特定の上昇相場や下落相場の影響がとりわけ大きく反映され得るという点を踏まえて結果を参考にしてください。
税金と判断時の留意点
JEPQも米国上場ETFで、売却益や毎月受け取る分配金への課税は居住する国や状況によって異なります。分配金の比重が大きい商品なので、税引後の手取り額もあわせて確認することをおすすめします。具体的な取り扱いは税務の専門家に相談してください。
ナスダック100のボラティリティと短い上場歴が重なる分、JEPQのバックテスト結果はこのサイトの他の銘柄よりさらに慎重に解釈する必要があります。この記事は情報提供であって投資勧誘ではなく、過去の(それも短い)リターンが未来を保証するわけでもありません。
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本内容は情報提供であり、投資勧誘や助言ではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。