積立投資(DCA)の仕組み
毎月同じ金額を着実に
積立投資は英語で Dollar-Cost Averaging、略してDCAと呼ばれます。仕組みはシンプルです。価格が上がろうと下がろうと、毎月決まった日に、決まった金額で同じ銘柄を買い続けることです。まとまった資金を一度に入れる一括投資と違い、買うタイミングを複数の月に分けます。多くの人は 毎月の給料から一定額を投資に回しているため、実は意識しなくても自然と積立投資になっているケースが 多いです。
平均取得単価が分散される仕組み
DCAの最大の特徴は、毎月同じ「金額」を使うという点です。同じ株数ではなく、同じお金を 使います。すると価格が安いときは自動的により多くの数量を、高いときはより少ない数量を買うことに なります。結果として、自分が買った平均単価は一方の価格に偏らず、複数の価格に分散されます。
簡単な数字の例
毎月10万円ずつ、価格が1株1万円→5千円→1万円と揺れ動いたと仮定してみましょう。
- 1か月目: 1万円の株を10万円分 → 10株
- 2か月目: 5千円の株を10万円分 → 20株
- 3か月目: 再び1万円の株を10万円分 → 10株
合計30万円で40株を集めたので、平均取得単価は30万円 ÷ 40株 = 1株あたり7,500円です。 3時点の価格を単純平均した8,333円より低くなっています。安いときに多く買ったからです。こうして 「安いときに多く、高いときに少なく」が自然に起こるのが、DCAの平均単価分散効果です。
買うタイミングの悩みをなくしてくれる
投資で最も難しいことの一つが、「今買っていいのか」を判断することです。底値と天井を当てようとして、 かえって機会を逃したり、高値で一気に買ってしまい気をもんだりすることもあります。DCAはこの悩み そのものをルールに置き換えます。毎月同じ日に、同じ金額というルールさえ守れば、 市場が上がるか下がるかを予測する必要がありません。
習慣化と自動化
ルールがシンプルだと自動化しやすくなります。証券会社の自動買付や積立注文を設定しておけば、給料が 振り込まれるように毎月の投資が自動的に続きます。意志力に頼らず機械的に繰り返されるので、市場が 怖いときでも止まらずに投資を続けやすくなります。長期投資において「続けること」は、思っている以上 に大きな武器です。
ボラティリティが大きい銘柄で特に意味を持つ
価格の値動きが大きい銘柄ほど、平均単価分散の効果がよりはっきり表れます。上の例で価格が1万円と 5千円の間を行き来したように、値幅が大きいほど安いときに多く買い込む効果が大きくなるからです。 そのため、レバレッジETFのように値動きの大きい商品を扱うとき、積立の時点分散がより実感しやすく なります。ただし値動きが大きいということは、それだけリスクも大きいということなので、DCAが損失 そのものを防いでくれるわけではありません。レバレッジ特有のリスクはレバレッジETFのリスクで別にまとめています。
限界もはっきりしています
DCAが常に正解というわけではありません。市場が着実に右肩上がりだった局面では、早い段階でまとまった 資金を全額投じた一括投資のほうが、より長く市場にさらされて収益が大きくなることが多いです。積立 投資はお金がゆっくり入っていく分、序盤は市場への露出が少ないからです。つまりDCAの本当の価値は 「最高のリターン」ではなく、心理的な負担を減らして着実に投資を続けさせることに 近いです。二つの方式の違いと状況別の選び方は積立投資 vs 一括投資でより詳しく取り上げました。そして過去にうまくいった方法が、将来も必ず通用するという保証は ありません。
10-eokは積立方式で計算します
10-eokは、選んだ銘柄を毎月指定した日(休場日なら翌取引日)に指定した金額だけ、その日の実際の終値とドル/円(ドル円)為替で買い集めたと仮定します。そうして積み上がった評価額 が初めて1億円を超える日を見つけ、「何年何か月かかったか」を示します。銘柄ごとの 実際の結果や自分の条件に合わせた数値は、計算機とトップ 画面の銘柄比較表で直接確認してみてください。
本内容は一般的な情報提供であり、投資勧誘や助言ではありません。